では、このアフターコロナのニューノーマルの中で、「住」はどういった変異をしていくのでしょうか?
※重要な判断に関与する記事です。判断をされる際には、必ずご自身で専門家等に事実確認をお願いいたします。
新しい生活様式時代に選ぶべき住宅
新しい生活様式
新しい生活様式とは、新型コロナウイルスへの感染を防ぐための新しい行動方針です。
この行動方針の中で、特に住宅に密接に影響があるポイントは
移動
・感染流行地域からの移動、感染流行地域への移動は控える
・帰省や旅行は控えめに、出張はやむを得ない程度に
・発症したときの為、誰とどこで会ったかをメモにする
・地位の感染状況に注意する
公共交通機関の利用
・会話は控えめに
・混んでいる時間帯は避けて
・徒歩や自転車利用も併用する
娯楽、スポーツなど
・公園はすいた時間、場所を選ぶ
・筋トレやヨガは自宅で動画を活用
・ジョギングは少人数で
働き方の新しいスタイル
・テレワークやローテーション勤務
・時差通勤でゆったりと
・オフィスはひろびろと
・会議、名刺交換はオンライン
・対面での打ち合わせは換気とマスク
参考サイト:新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました
ざっとこの辺りになります。
これを踏まえたうえで、今後選ぶべき住宅を考察します。
新しい生活様式時代に選ぶべき住宅
3密を避けた自然あふれる郊外の周辺環境
まずは、屋内レジャーが制限される。というポイントです。
屋内レジャーが制限される為、レジャーはアウトドアが基本になります。アウトドアができそうな自然環境が遠いような住居では、移動に交通機関を必要としたり、頻繁に行くことができなくなります。
ですから、海、山、川、湖、こういった自然豊かな環境の整っている郊外に住宅を持つことで、アウトドアレジャーメインの生活をしやすくなります。
企業もテレワーク化、週休三日制などへと勤務形態が変わりつつありますので、今までのように通勤時間に縛られることがなくなる傾向も出てきます。
また、買い物なども、すでにオンラインで買い物をすることが主流になっていますので、生活施設への物理的な距離は求められない時代になっています。
こういった理由により、今後の住まい選びは、都心から自然環境豊かな郊外へ変容していくと思われます。
勤務先まで自転車で通える立地
次は、通勤制限です。できるだけ公共交通機関を利用しないことが推奨されますので、職場まで、自転車や徒歩で通える立地が第一選択肢となるでしょう。
都心部は駐車場が高く、数も多くはありませんので、自転車通勤がメインとなります。
ですから都心部のマンションに住居を構えれば、公共交通機関の利用をすることなく通勤が可能です。
メイン住宅は郊外、セカンドハウスで都心部マンション
自然豊かな郊外と、勤務先まで自転車で通える都心のマンション、この二つは両立できない立地にあります。
しかし、これを両立する方法があります。
メイン住宅を郊外に構え、都心のコンパクトマンションをセカンドハウスで保有するという、住居の構え方です。
都心部は、需要が多く地価が高いので、簡単に住宅を購入することができませんが、セカンドハウス利用のコンパクトタイプのマンションであれば、お手頃価格で購入可能です。
郊外の住宅も、高額なものは多くはありませんので、こういった点から、二つの不動産を購入することは現実的な選択肢となるでしょう。
セカンドハウスローンという商品
住宅ローンは一本しか組めないのが原則です。
ですから、二つも住宅を保有するなんてできない、と思われがちですが、実は金融機関によっては、セカンドハウスローンという商品があります。
これは、生活の拠点としている住まいの他に、週末などに利用する住宅を取得する際などに借り入れできる商品です。
このセカンドハウスローンを使えば、この生活スタイルは可能となりますし、今後この流れが主流になった場合、金融機関の審査も柔軟になっていく流れになるでしょう。
すでに、海近くの立地などの不動産に対する問い合わせが急増しているようです。今まで日の当たらなかった郊外の物件の地価が上がり始める時代が来ています。
コロナ後の生活は、平日、夫は都心のマンションで週三日自転車通勤、週末は郊外で家族でのんびりアウトドア。こういった生活が待っているのでしょうか。