心霊の類を気にする人にとっては、住む場所としての重大な欠陥となるからです。
そういった物件を一般的に事故物件と呼ぶのですが、ここにきて、この事故物件のマーケットが成熟し始めています。今回は、新たに登場したサイトなどを含め、ご紹介します。
※重要な判断に関与する記事です。判断をされる際には、必ずご自身で専門家等に事実確認をお願いいたします。
事故物件に住むのは合理的?
事故物件とは
事故物件とは、自殺・火災・他殺・発見までが長い孤独死、などが発生した物件のことを言います。居住空間なので、その空間内で何らかの理由で人が死んでいたとなると、心理的な嫌悪感がどうしても出てきてしまいます。
そのため、上記のような事件があった場合は、告知して取引しないと売主に責任が生じるため、告知物件・事故物件と言われるようになりました。
事故物件の市場
インターネットも普及していないような時代では、情報はクローズドマーケットでの展開になりがちでしたので、一旦事故物件が出ると、なかなか買い手や借り手を見つけることが大変でした。
相当相場より安く提供しないとなかなか買い手や借り手を見つけられなかったのです。
ところが、情報がオープンな時代になってくると、幅広いマーケットから需要が拾えるようになりますので、いわゆる、事故物件を気にしない層と事故物件がマッチングするようになり始めました。
忌み嫌うものではなくカテゴリへ
心霊の類を気にしない人にとっては、事故物件はお宝物件でしかありません。不動産での悪条件はいろいろありますが、代表的なのは、騒音や、日当たり、部屋の劣化状況などです。
こういった条件は、直接的に身体的な制限を受けるのですが、事故物件の場合はただの気持ちの問題で、実害がないと考えるからです。
こういった合理的な考えを持つ人たちが増えてきて、率先して事故物件を探す行動が見られるようになりました。事故物件というカテゴリが創出されたのです。
事故物件を探せるサイト:成仏不動産
これらのカテゴリを集めたサイトでは、事故物件を中心に住まいを探すことができますので、効率的に激安物件にたどり着くことができます。
目を背けていたことを、ダイレクトに前面に出すことで、そこにあった潜在ニーズが市場に認知され始めている展開になってきています。
事故物件というカテゴリ、今後も展開が活発になっていきそうです。
事故物件を嫌う非合理性にマーケットが気づき始めたと言えるでしょうか?
筆者も、今まで多数の事故物件を取り扱ってきてますので、事故物件への嫌悪感が年々薄れてきていると体感しています。
今後は、このトレンドに乗っかり、率先して事故物件を探してみようかと思います。
夜一人になったとき、耐えられるかは不安ですが…