ウイルス対策の必然として、日本への定着が難しかったテレワークが定着の兆しを見せています。そのようなトレンドの中で、リノベーション業界は、テレワークリノベーションをキーワードとする会社が増えています。果たしてこのテレワークリノベーションは定着をするのでしょうか?
※重要な判断に関与する記事です。判断をされる際には、必ずご自身で専門家等に事実確認をお願いいたします。
最先端キーワードは「テレワーク」
広がるワークスペース需要
多くの会社が一斉にテレワークを開始したことで、テレワーク業界が特需に湧きました。特にオンライン会議システムやコワーキングスペースなどは活況です。
自宅で集中できる空間が作れない為に、コワーキングスペースなどを借りてそこで業務を行うという需要があるのでしょう。
ですから、自宅に集中できる環境を作りたい。という潜在ニーズがあるだろうという中で、リノベーション業界はテレワークにターゲットを向け始めています。
テレワーク向けの部屋を設計
このテレワーク向けのリノベーションの基本コンセプトは「書斎」です。
昔からお父さんの憧れであった書斎ですが、マンションだとその空間の狭さゆえになかなか定着がなされませんでした。
元来男は、一人になれる空間を必要とする生き物ですので、潜在的にそういった空間への需要はあったはずなのです。
しかし、予算と空間の関係上、妻との意見相違の下、書斎をあきらめてしまうことが多く、定着しなかったのでしょう。
テレワークを言い訳に
要するに、夫は書斎を作りたいが、予算と空間の都合上、妻に遠慮をしなければならなっかったのだが、テレワークに必要という言い訳があれば、書斎を作りやすいという事になります。
よって、「潜在需要」と「言い訳」が整ったわけですから、これから書斎は流行するでしょうし、標準になる可能性があります。
隔離型と、緩い仕切り型
コスモスイニシアは「コモリワーク」として、床から900mm上げた小上がり型の作業場です。一部の窓を除き石膏ボードで囲むことで、プライバシー性を確保、窓からはリビングなどが見渡せるようにして、家族との連続性の確保もしています。
グローバルベイスは、アイアンとガラス張りで作ったお洒落な空間や、緩い間仕切りのみで、完全に隔離されないが、気分の切り替えができるような空間の提案をしています。
参考サイト:テレワーク向けリノベ
テレワーク向けリノベは主流となるのか?
今後この手のリノベーションが主流になるかどうかは不明ですが、少なくとも住宅設備の選択肢としては定着することになるでしょう。現状SOHO向け住宅などの供給も多くはありませんので、今後住宅設備に、ワーキングスペースやSOHOなどのキーワードが当然に登場する時代が来ることは間違いありません。私個人的には、完全に一人になれる空間が欲しいので、自宅にワークスペースを作る気は起きませんが。。。